スザンヌの言い訳/
フクロネヅミ
歩道に腰掛けて、端(はじ)の方の草をむしり
少し冷えた冬を探すような
三年目のひとり暮らし
宇宙は大分離れて見えるが意外と近い物だと
そう知っている
手を伸ばせば触れられる
嫌な事が多い日は
丸々キヲクを消してみたり
知らない女子をさらってみたり
そうして混血を試みながら
自身の存在の可否を問い
頭の端に冬を見つける
海馬が少し凍えている
人混みの一端を担いながら
彼はまだ
なじめていないことに怯えている
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