夜の街/
本城希望
真夜中に独り
歩道橋の手摺にもたれて
下を行き交う車を眺めていた
その間僕の心臓と
世の中は動いていたが
僕の心は止まっていた
君のところで止まっていた
戻らない時間と
自分のとった行動を
悔やんでも悔やみきれない自分を
許してくれるのは
夜の街しかなかった
夜の街は優しかった
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