惜雨/彌月
 

カラダに纏わりつく雨粒の重さが
歩幅を狭め絡みつく
どんよりと厚い雲がまだまだだよと
雨粒を降らす

苦しいのは
おまえだけじゃない
寂しいのは
おまえだけじゃない
けれどもせめてこの涙の半分だけでも
空に返してくれたなら

ほんのすこぅし
笑えるだろう


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