パフォーマンス/紫音
 
煌びやかに彩られた過剰演出
着飾り化粧をし
発せられる言葉すら
もはや君のものではなく
誰がために詠い
強調されたそれは
何に響き木霊するのか
韻の因果律で空間を満たし
難解にして大仰な身振りで視線を攪乱する
魂の叫びか
叫びの魂か
いずれでもなくノイジーな
甘美なスポットライトの誘惑
主人公は君
観客も君
全てが君のために
そして全ては君ではなく

詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え詠え歌へ

在りし日の情念は
変幻自在の声色に乗って蒸散す

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