■■  a little boat 2 U 君行きボート 七夕の夜に  ■■/じゃんじゃっく
 
さあ 岸を出よう 
この小さなボートで 
群青色の森を 
暗闇が侵し始めたら 
白い霧はゆっくりと 
境界線を失い 
緑の木々はそっと 
歌を囁き始める 
オールを掴み 
ゆっくりとボートを蹴る 
蒼い波紋が時間を止め 
広がっていく 
白い天の川なんて 
広過ぎるけど 
いつかは着くだろう 
進んでいけば 
君に会いに行くために 
僕は独りだ 
僕のボートは 
誰も乗せられないし 
僕しか乗れない 
一人用のボートだ 
僕らは誰かを手伝ったり 
できないし 
誰かを助けるとかさえ 
とても難
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