パックガール/FUBAR
 
あなたはわたしのことを
とりあえず丸呑みにしてくれていた

易く消化できる部分は
笑いとともに吐き出した
易く消化できない部分は
嗚咽とともに吐き出した
おかげで
易々と呑み込むことができていた

それにようやく気づいたのは
あの大銀杏が
一日で葉を落としきった日のこと
かさかさ音立てる金色に降られながら
今年は大雪ね と
さらとこぼした日のこと

許してほしい
わたしはあなたのことを
丸呑みにしていなかった
ろくに考えもせず
つまみ食いしかしていなかった
嘔吐く姿を決して見せなかったあなたを
今なら心から
任せてほしい
何度涙目になろうとも
あきらめることはないだろうから
信じてほしい
今度はわたしがあなたを
丸呑みにしてみせるのだから

易く消化できる部分を
わたしも笑いとともに吐き出す
易く消化できない部分を
わたしは愛とともに吐き出してみせる
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