迷子になった標識/ぽえむ君
 
標識は目的地を見失った
曲がり角や道路が増え
地名が変わり
自分の指している方向が
正確な方向なのか
その道が近道なのか
遠回りなのかさえ
わからなくなってしまった
標識の近くには
新たな標識が生まれ
自分の存在が
どうでもよくなっていった
標識は自分の位置を知りたくて
他の標識を求めていた
そして彼らも同じだった
見上げてしまえば
簡単に済むという標識たちは
複雑な地図に
今日も行く場所に困っている
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