新たな旅路/山崎 風雅
 
 時折強く向かい風が吹きつける
 僕達は髪を風にまかせ
 地平線から昇る太陽に願いを贈る
 元々は花と風と太陽だけのこのランド
 どこへ向かうかで悩む必要なんかなかったんだ
 ほら 舞いあがっていく
 そう その赤いくちびるを
 時計に追われる毎日
 電車が街を這いずりまわる
 
 誤解された手紙を
 書き直そうとは思わない
 君だけが女じゃない
 君だけがオンリーワンじゃない
 自由に羽ばたけるこの翼は
 ナイフのような冷たさももっている
 歩きたいのさ
 一人でもいいんだ
 それがサダメなら
 従がうまでさ
 さよならから始まる
 
 新たな旅路
 
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