27:00/R
どうか、どうかと呟いた言葉のほんのひとしずくでも、きみにとけだしていればと。
体温よりも空気がねとりと熱く僕をむすぶから、
きみが僕をすくいあげようと伸ばした腕さえ跳ね除けてしまう。
涼しげな27:00.
熱帯夜。
月ばかり青みのような黄みのような、そんな心許ない光で照らす。
流れていく雲(相対的に速度が速く感じる)がきみの気持ちでないように、と
寝苦しい夜に体を離して眠るきみに、
どうか、と呟いた愛の言葉のほんのひとしずくでも、きみにとけだしていれば、と。
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