ありがとう/
見崎 光
些細なコトが嬉しくて
飾りたがる涙が
イタズラに濡らす頬
滲むライトに照れ笑いをはためかせ
ひとときを切り取り
貼り付けていく
肩を並べた夜に始まり
歯痒い午後を通過
風を抱く胸は朝を繰り返しながら
何気ない目線を掠めた輪郭に
贅沢な祈りを捧げた
音源を忘れた言葉をそのままに
出逢えたコトをも
手のひらは幸せとして握り締めた
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