即興詩会:第3回/ワタナベ
る。
私達は飛べない。鳥は飛ぶ。私達は飛べない。風は飛ぶ。太陽の塔は今飛び立たんとしている。私達は飛行機に乗って、外国人に会いに行く。やぁ、おはよう。
外国人が私に声をかける。それは鳥の鳴き声に似る。
鳥は飛ぶ。私は太陽を仰ぐ。やぁ、翼が欲しい。
月見里司 [20:32:24]
翼
コンクリートの建物に
雪は降っている
汚れた壁には
固形物が必要だった
空があまりにも濁っているから
電柱で身を縮めていた
鳥の群れが
呻きだし
厚い雲へ
その身を投げ込みだす
雪は降っている
まだ時間がある
奇
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