Tea Time/
服部 剛
汗をかいたグラスの前で
ケーキが跡形無く姿を消した
白い皿の上
スプーンとフォークはうつ伏せて
優しく寄り添っている
昨夜の別れ際
握った君の手のぬくもりを
思い出す午後のひと時
ティーカップの背後で
黄色い砂時計は
すでに
時間を止めていた
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