言葉の壁/優飛
 


言葉よりも不確かなものを
信じてみようと
努力なんてしなかったけれど
それはあるのだと
人づてに聞いた事があるの

だけど眼に見えないものを
その語感だけで捉えようとしても
はじめから無理だったみたい

闇夜に浮ぶ月に
手が届かないようにね
ホントにそこに存在するかなんて
誰にも分かりはしないもの

言葉よりも確かなものも
探せばいくらでも見つかるようで
どこにもそんなものはなかった

形あるものはいつかは壊れる
なんて使い古した言葉も
なるほど納得なのよね

結局は言葉を越えられないから
人はそれを探し続ける

そういうことなのかな?





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