愛雨音夢/
彌月
あのときの空は
変わることなく
さえぎる傘は
広げたまま
微笑を交わした頃の
雨の季節はとうに過ぎ
生暖かい風が吹いている
いつか
夏の空の下
見上げた空に虹がかかるだろう
あの光の向こうに
あなたの笑顔が
広がるように
胸いっぱいの優しい音色を
言の葉に載せ贈ります
戻る
編
削
Point
(2)