花火供養/
ひげ爺@雲夢任
涼しき河原になびく草
佇み見上げて声かえる
たまや かじや と威勢が飛べば
ぽとりと落ちて線香花火
笑顔の子供がはしゃぐのよそに
おばば おじじ の憂い顔
隠れた月に焼夷弾
見上げて飛び交う声を聞く
火事だ 逃げろ と怒号が飛べば
大きなピカがキノコ雲
昼すら照らす天照
悲鳴 飲み込み 素知らぬ顔に
ぽとりと落ちて線香花火
暑気払いと命拾い
消えて 倒れて 灯も消えて・・・
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