森園/nm6
にいます。アイム・ヒア。
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今日はなんだか、朝起きたときからどうにも森園だ。なんだかがらんとしているし、こんなことは初めてだけれど、とはいえ、こうにも気持ちがいいものだとは知らなかった。珈琲の香り。やかんのすすけた部分。漫画のようなタイミングの、あのときの間違い。そういえば、そんなだった。損をしているのは誰なんだろう。
[で]
この降り続く雨が、パラホロロパラホロロとポリフォニックなリズムを刻む。夜の隙間に月光が踊らせて、ぼくらはここぞと手を挙げて、朝起きたときからどうにも森園で。ぼくの好きなひとたちはいつもそうして、ひとりで満ちあふれる。たまらなく愛おしいのは、深く包み込んで何ひとつ言わない、明日のぼくらだ。
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