万華鏡/山崎 風雅
 

 一日一日が吸い込まれる
 乾ききった心に染み透る君の声
 鮮やかな夏の日差しを避けて感じる
 光りと影の織り成す町で
 暑過ぎる想いを風に乗せて

 天に昇りて
 振り返る
 足跡残す
 夏の過程
 雲雀舞いあがる

 この世界は万華鏡
 人と人との交差するなかで
 繰り広げられる色彩
 無限に続くリズムを奏でて
 生命の熱を放射する

 多くを語るな
 静かにささやく
 だって夏だもの
 さぁ、問題なんてくず入れに放りこんで
 海へ向かおう


 
戻る   Point(2)