樹木のように/山崎 風雅
 

 煌く瞬間を探した一日も終わる
 短い幻も消え去り
 夜の静寂が
 僕の精神を休ませる
 明日には明日の僕がいる

 遠のく昨日と同時に
 近づく明日
 ため息を凪ぎ捨てて
 いつ終わるか分からない
 遠回りの道程を一人行く

 煩わしい日々よ
 それでもいつか懐かしく思うのだろう
 大切にしたいこの生命
 関わりの中で
 気づかせてもらえる喜びもある

 良からぬ空気を交互に並べて
 夢から覚めぬ理
 ガラクタで埋まった脳味噌を
 たまには掃除してやらないとね
 新しい風を感じるために

 真夜中の暴走
 嘘か真かわからないよ
 暗闇を照ら
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