ぴえろ・ぎゃろっぷ/モーヌ。
 



5小節へ と

ベースラインの はずむ 弧線が

988 ヘクトパスカル で 吹いて

フィールドの 天半球と かさなって ゆく...

らぶ ばらっど

( 風乗り )

高音域の 透度は 青の 光彩で 寄り添い

明けがたを 待った 温室の 窓から

花びら 風に 飛ぶ

ぼくは 片辺の 花びらに 乗った





もう ゆくことは ないで あろう

異国の 街の 名たちを つぶやいた

まわり ながら

また 四方(よも)へ 胸を つく 生還を 走らせる

水の 体内の なかで

どこにも いなかったけれど
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