未完:天使の朝/六崎杏介
 
無数の天の雫に

虚空と紫陽花の色

鮮やかに塗る薄い陽の

梅雨の朝の肌寒さ

アパルトメントから

連なる園児の傘に

重ねる天使の両翼と

丸・円、エデンの井戸に

満ちる満天の祈りの韻律が

眼前に雫、落ち

天使が来ます、朝の涙。


「アア、肋を這う五指の零度の指が、Ar」

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