裏切られ者の愚痴/
松本 卓也
しくなる
君など居なくても僕は僕でしかなく
不協和音が雷鳴に仮託して伝う
孤独に何の意味は無い
苦し紛れに吐いた言葉に
潜む感情に押しつぶされる事さえ
拒否し続ける人々が居る
分っている
分っている
だからこそ
打ち捨てられた紙屑に刻まれた言葉
リアルから目を背けた夢想家達が
屍の上を踊っている事も知らぬまま
程遠い現実からかけ離れた虚構の中
遊ぶ影が見え隠れしているよ
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