風に吹かれて/
山崎 風雅
去っていくこと
散っていくこと
快く気の向くままに
雨の合間の曇り空の下
揺れる草花を眺めているよ
風に吹かれて
先取りの不安涌き出てくるも
一期一会
二度とないこの今を生きる
僕からの贈り物
ささいな贈り物
それでも輝く瞳に出会えたから
生きていける力を分けてもらえたよ
風に吹かれて
すぐそこには
雨の匂いの残った公園がある
思い通りにいかないことも
願いが叶うことも
すべてを優しく包む
そこには僕がいる
風に吹かれて
戻る
編
削
Point
(3)