四文字の重み/山崎 風雅
微熱をおびた日々が連なる
しばらく太陽に照らされていない
湿った空模様
僕の心を映すよう
梅雨は別れの季節
あの子は闇の中で
泣いている
一人っきりで
やらなきゃならないことと
できることは同じとは限らない
どうしてもできないこともある
誰が裁くのか
経験が重くのしかかる
あまりにも突然だったのかもしれない
もう、あの笑い声は聞けない
細木数子のものまねで笑うこともできない
たった一言言ってほしかった
あなただけを愛してるって
そして
さよなら
四文字の重み
そして今
あなたの思い出を
この雨で洗い流す
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