日記日和/山中 烏流
不意に
日記日和だと感じた日は
ペンを
離さないで過ごす
夢で見たことや
その日にあったことを
全て
日記につける
例えば
夢に出てきた男の子が
かっこよかった、とか
散歩中に
見つけた喫茶店の
珈琲がとても
美味しかった、とか
そんなことを
つける
けれどたまに
そう感じた日でも
悲しいことばかり
起こるときもある
綺麗なものが
一つも
見つからなかったり
する
そんなときの日記は
湖の底のように
暗く澱んでいて
もしも
その日が日記日和なら
その気分を
ぶち壊してしまったりする
ちなみに今日は
日記日和ではない
そう、感じていない
とても素敵な詩を
読んだのだけれど
それは
日記の代わりに
心に
つけることに、した。
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