七月、今宵。/
深月アヤ
反った背中に
命の雫が伝う
痛いのか
悲しいのか
顔を歪めて
全身全霊の
叫びを
それを見ている
私は
嬉しさと
切なさとが
混じったため息を漏らして
終わりの叫びを吸い込む
窓辺には月
星が白く煙る河
今宵離れたら
また長い一年が待っている
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