空中の 地上の ものたち/モーヌ。
グスターフは 静かに 時を 待って いた
湾口の 砂州は 彼の ふるさと で
きょうは どうしてか
鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった
お祭りの 日の 鳥たちが つどって
( あれは いったい 鳥 なんだろうか... )
つや つや と した 毛並みの 鳥が いたり
漆黒の ひとみを きら きらと させたのも いたり
じっと まぼろしに 見える 20フィートの つばさに
風だまりを つくって 息を ひそめて
はりつめて 緊迫した 時を 結晶 する
“ さよなら へんてこな きみ.
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