まぬがれ/錯春
に乾いて荒れて
ものすごく潔癖そうな 華奢さの
透ける肋骨が人じゃなくて、草の茎みたいな、魚の
ほね、みたいな
そんな子を愛した
行為は好きですか?と問うと
最後にしたのは3年前で それからはね もう
飽き飽きしちゃった?とはきけなかった
だって若いし
まぬがれないし 私も もう
逃げられないし
そういうのが
イタイ系 とか
えー冗談でしょ? とか
平気に言われる ねんれいになって
しまった
と、おもったときにはもう遅い
まぬがれないなら、この子がいいや
この子で、じゃなく、この子がいいや
やさしくして
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