かなしみのくれたもの/いすず
ひとりで歌う歌は かなしみに似たララバイ
かなしみのくれたものが分かる?
とてもせつなくて うれしいもの
心の奥には 見えない河があるの
このさびしさ このかなしさ
このいとしさ どうしたら分かるのかな
世界の初めに どんな運命が定められても
あなたはわたしの傍に立っているだろうか
はっきりしたかたちはないけれど
この暗闇を通してしか わたしは自分を見つめれない
かなしみがくれたもの つたえきえれない想い
その過ぐるときどきのなかで ときおり訪れるやさしさとともに
河のながれを聞きながら ひとりきり想いを偲ぶ
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