eden/服部 剛
 
ビ剣=つるぎ}無き、裸の詩人の魂よ  
跪(ひざまず)き、雨の喜びを唄おう 


暗闇の 
遠い荒地の彼方には 
たった一つの門があり 
いつかくぐり抜ける向こう側に 
ぼくの大事な人々が 
肩を並べて唄ってる 
eden

日常を 
ピエロのふりして喜劇を演じる 
ぼくが誰も知らない深夜に書いた 
この詩を読んでいる あなた の 
飾らぬ素顔がそこにある 
eden


雨の日の唄歌い 
気晴らしの口笛 
千鳥足のダンス 


この詩のなかにいるぼくは 
時を越えて会いにゆく 
詩集を開いた あなた がいる 

eden




















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