最果て/水在らあらあ
 





焚き火をじっと見ていた
三日月が荒れた海の上に濡れて
俺達は二十人ぐらいで
世界の果てで

最後の夜で
世界の果てで
焚き火を囲んで
女たちはずっと歌って
男たちは拍子をとって

旅の途中で芽生えたいくつかの恋が
火の回りで踊り始めて
歌は続いて
ずっと続いて

俺の右にはヴィトリオがいて
俺の左にはアレックスとラファエルがいて
焚き火をじっと見ている

ヴィトリオとアレックス
ある朝先に行っちまった俺を追いかけて追いかけて
二十日間 今日この世界の果てで再会するまで
道行く巡礼者みんなに尋ねて歩いて
レジェンダ デ ヨージを作り
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