追憶の欠片/イヴ
初めましての挨拶から
僕らもう一度始められないかな
好きな音楽に好きな本
君んちの愛犬の名前に
僕んちのデブ猫の体重
君の抱えてるトラウマに
僕の癒えることない傷跡
初めて抱き合った夜から
僕らもう一度やり直せないかなぁ
緊張した君と震える僕
どこかぎこちない愛撫に
腰をくねらし踊る君
焼けつくほどの体温に
包まれて眠る 唯二人
愛してると言ってしまえば
それが夢になってしまう気がして
強く抱き締めてっていう君を
ただ感じていた ただ想っていた
傍にいてと言ってしまえば
それが願いに変わりそうな気がして
ずっと繋いでてっていう君を
ただ抱いてた ただ愛してた
初めましての挨拶から
ありがとうのさよならまで
初めて抱き寄せた夜から
終わりを予感させた朝焼けまで
ただ永遠を唄ってた
ただ君を感じてた
ただ明日を信じてた
ただ君を愛してた
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