呼吸鎖/ポッケ
 
もやもやの部屋で
肌をなでる波が
どこからか
どこからも
乱反射して
届いては返す

風のように
耳を目をさらう
探す必要もないみたいに

あなたは届き続けていた
すべらかな感触をして

あなたという要素が
靄のなかに拡散し
ふわりと肌をふるわせる

尽きない鎖の中で
あなたとわたし
在ることを知った






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