パソコン通信の思い出/渦巻二三五
 
込むということがどういうことなのか、理解するのに時間がかかった。
 「もし、書き込みするんなら、よくよく考えてからするんだよ。新聞の投稿欄みたいに大勢が見るものなんだから。しかも、新聞の投稿と違うのは編集が一切入らないということだ。書いた物がそっくりそのまま掲載されるんだからね。これがどういうことだかわかるね?」
 と夫は私に忠告した。

 ようやく私は、少々怖じけながらも、新入会員歓迎用会議室に書き込みをした。
 「はじめまして。
 いかれぽんちの文学青年とお友達になりたいです… 」





つづく

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