独白・書くこと、と、読むこと/石原大介
 
私は一年ほどまえに勤めていた会社を退き失業保険となけなしの貯金にてパソコンを購入、偶然にもこの現代詩フォーラムに漂着、以来やっとこさ、人様に読んでいただくためにものを書くという行為に目覚めつつある寝坊スケな若輩者(三十ちゃい)です。それまで詩のような言葉たちを大学ノートに書きなぐっていないこともなかったのですが、いま読み返せばそれらは詩作品と呼べるような代物では到底ありません。
たとえば生涯に一遍の詩すら読んだことのない人に詩は書けないでしょう。仮に第三者がそういう人間の書いた言葉に何かしら詩的なムードを認めたにせよ、それを詩作品と呼ぶことはできないでしょう。そういった意味で私は現在、みなさんの
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