やかん 〜2〜 /服部 剛
 
ぼくの頭の修理を頼んだ 
大工のたけさんが通った 


「 ぼくの頭はやかんなので 
  やっぱり治さないでだいじょうぶ 」 


「 あぁそう ならば
  ちょっと不思議な部品をやろう 」 


「 それはいい 
  美人がよってくるのとか 
  お金が空からふってくるのとか 
  あったらぜひともつけとくれ  」 


たけさんが姿を消すと 
( お前はやかんのまんまでよいのだよ・・・ ) 
背後で誰かの声がした 







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