いつか、きっと、僕も、あなたと/山崎 風雅
支離滅裂な時代
人の足跡が残っていない場所などない
ありきたりな人生を
嘆いたりふざけたり
ふいに気付くあなたのやさしさ
大それた夢は見ないことにした
夕闇に浮かぶ月のように
静かに自分と向き合って
争いのない道を選んで歩こう
あなたと共に
雑踏に流されれば
時折心なき矢が胸に刺さる
涙は乾いたから
残るのは言葉だけ
そう、あなたの
赤、青、黄色の道を行く
危険のない行路などないのだから
静かな夜の平和に祈りたくなる
恐らく永遠に届くことなどない
あなたへの理想郷
夜に生まれた絶望は
朝日に照らされ溶けていく
なにも知らない僕は
ただ、散っていく花のように
あなたを待っているだけ
過去は消せない
未来を創ろう
流れ星が消えるころには
どこかの誰かの夢が叶う
いつか、きっと、僕も、あなたと
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