ソーダ水の夜/猫のひたい撫でるたま子
たまたま会った美しくない女と
素敵なカフェで夕飯を食べる
私はお酒を一杯、彼女はお酒も飲まない
話さないとつまらないので
楽しそうに話す私
誰でもを愛せそうに見えるだろう私がいる
美しくない女と、綺麗なカフェ、楽しそうな私
壁には二人の女がダンスを踊る映像が流れる
昔、城下町だった場所
ダンスをする女は二人、美しい
美しくない女は語る
私が語らせたのだ
何でも隠す男の話
男が隠していたのは私だよ
お互いの夕飯を見詰め合う、女が二人
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