湧き水湧く流れ/錯春
中には一級河川がねっころがっていて、私は部活の帰り道にかつおぶしのように丸まって、かさかさと叫ぶ草を踏みしめ踏みしめ歩いていた。
私は、生まれて初めて絶交状を貰った日も、無感動にあの土手を歩いていた、ように思う。あの頬をはたくように荒ぶ冬の風。土手は河原側に向かって斜めに削られていて、土手のてっぺんは2人分くらいの幅を挟んで街側へゆるやかに、やっぱり削られていて。
まるで誰かに試されているような気持ちで、決して自分の体が浮き上がらないように気をつけて歩いていた。そこは丁度砂利で出来た平均台が続いていくような非情な形が格好良かった。
土手の水は荒れれば荒れれるほどに淀んで、その緑色を濃く
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