谷川俊太郎氏への手紙 〜名詩を読む?〜 /服部 剛
 
(僕はやっぱり歩い
てゆくだろう)と決意の言葉を伝えて、(僕)はこれからも巡るい
くつもの季節へと足を踏み出す。(すべての僕の質問に自ら答える
ために)・・・。 
 尊敬する詩人である谷川俊太郎様、今年七十六歳になる貴方の胸
の中に「ネロ」はどのような姿で生きていますか・・・?この詩を
書いた時は青年だった貴方は、今頃どのような想いで満開の桜をみ
つめていますか・・・?この手紙を書いている部屋の外から、春の
空に響く、鶯の鳴声が聞こえます。 



       * 文中の詩は「続続・谷川俊太郎詩集」(思潮社)
        より引用しました。 







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