うつくしい朝/瓜田タカヤ
 
 白眼の日々 
  焦燥 
肌寒い浜辺にいる君
は目を瞑り 
 風が洋服をすべる感触で
遊び
 軽く笑う

 果てしなく続く毎日も
君の
存在次第で
 どうにでもなるのさ

 普段はあまり食べない果物に
クリームを
たっぷりと盛って
 大好きな本に視線を張らせる
 毎日を
君といられる毎日を
 いつだって待っている

そう
君に恋する連綿を
言葉のない言葉を
形のない形を
死体のある死体を

 海の全部が聴こえるように
君は貝殻を耳にあてる

透明の振動を手繰り
俺を見 
 俺の耳に当て
くちづけあう

 友人の彼女が病室で死に
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