孤独なふりをする/瓜田タカヤ
白銀のたゆたう陰茎、微弱に割くワラの光源
闇を色々な方向で、説明しようとする振動
幼児の皮膚を
毎日雪かきをする母の手袋に。
ハムスター語を理解する、この世で只一人の
子供が出来、光で塗りたくられた。
ハムスター語しか話せないのだ。
腐り加減で、硬い回廊を彷徨く確信的死体感は
必要以上にデフォルメされ、喉をならす。
詐欺罪で誰かが、捕まった話を
ガラス管に注入し、血管内へ注ぐ。
飛ばない鳥に
永遠の希望を持つ。
吹雪が付着したまま
ラブホテルで知らない男と寝る
闇の線のみの家路は
日が昇りかけているので
他人の足跡からは、精子の匂いがする。
タバコを2箱買い
タイマー録画の事を考え
孤独なふりをする。
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