桃/
猫のひたい撫でるたま子
寝起きに、桃を探してしまった
腐った桃の匂いがしていて
いつかの甘いあの味が、
まだ、口の中を漂っていく
まだ食べ終わってもいないのに
あの桃は捨てられてしまったんだった
戻る
編
削
Point
(0)