you/見崎 光
 
『キミが輝いている』
それだけが嬉しくて
詩(ウタ)をなぞる瞳は
指先よりもしなやかに滑っていく

綻んだ想いは いつかのよう

上手く紡げない言葉を
原稿用紙に並べては
戯れを敷き詰めて触れさせた
不器用で伝わらない熱

何処かでキミを掬って
彼処でキミに救われた

『キミが輝いている』
それが 嬉しい
奏でる詩(ウタ)の心地よさ
丸く、優しく、和かに包み込む

今もまだ
繋がりを通わせているかのような錯覚が
幸せで満たしてくれるヒトトキが


あるんだ





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