夜更け/
緋月 衣瑠香
ふと
窓から外の様子を窺ってみたのです
すると
空という藍色の海に
悠々と三日月が揺らいでいたのです
そうしたら
小舟のようなお月様に乗って
夜空を旅してみたくなったのです
だから
ベットという船乗り場で
夢という乗船券を
今か今かと
待ち望んでみたのです
時計は
26時をさそうとしていたことだけは
微かに覚えています
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