哀しみルミュ/キメラ
 


そして明け方にふり返らずひかりつづける

(たしかに螢のような光が成長を始めていた。)

薄い紫雲
日没からの柔らかい犀棄を終わらせ
降りそそぐ
たくさんのラインが印象をなぞる

(グラニュー糖をまぶしたようなプリズム
絶音
ぶちぬかれてゆく
映像と影像
偏光硝子の向こう
のどのあたり
はっきりと隆起している、ソレ

鍵穴がないのだから
明日なんかは
忠実な程。)

亡き光年の流星群を翔ける
フェアリーの水没
とめどなき
閃光の波状にひたし
神殿をうめ尽くす
真空の黄色ヒヤシンス
廻しながら飲みくだした
ヴァイオレット・フィジカル・セ
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