瞳/海月
同じ痛みを分かち合えたなら
二人でいる必要はない
別々の意味を知るのならば
どちらかを傷付けて
その痛みを知り合う事
景色の色が一つ消えていく
翌日には更に一つ消えていく
白と黒の世界に君の表情は何を語る?
二次元の世界で何を望む?
其処が聖地ならば望んで我が身を捧げよう
温もりの価値を探す
愛とは哀に摩り替わるもの
どうせ、最後は無になるのに
形なきものをなぜ求めてしまう?
記憶の奥底で君の声が響く
優しい表情、偽りの微笑み
どうか、振り向かないで・・・
静寂の中で光の乱反射
狂気の感情で汚して
僕から自由を奪い去って
嘘に真を
心に愛を
花に火を
君に詩を
僕に死を
安らかな眠りを君に
二度とその瞳に残虐を映らぬ様に
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