君にわがままな僕のお願い/うおくきん
 
昨日、駅の改札で、伸ばしすぎだけれど手入れの行き届いた綺麗な黒い前髪と花粉症対策にしては季節外れだなーとも思うおおげさなマスクで80%顔を隠した昔の友達とすれちがったんだよ。

顔が隠れてても美少女なのが僕には妄想でわかったんだ。その敵意たっぷりな邪眼な目つきで君だってわかったんだ。
目に入る人間皆敵に見えてしまうそんな邪眼だよ。
目に入る人間皆敵に変えてしまうそんな邪眼だよ。
ぎょろぎょろぎらり細かったり大きかったりでかわいいそんな邪眼だよ。
地獄の生きざまでしかないよね。
僕もそうだったからわかるんだ。深いつばつきハットかぶらないと外出れなかった時期があるから。
わかったからな
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