屋根裏 つづき/
猫のひたい撫でるたま子
王様を独占する
ずっとではなくて、偶然に2人きりになるささいな時間を、その時に話される言
葉を
朝の白いひとときを
恋をするわけではない
気持ちよい朝を布団と共に抱えて微睡む王様を見つめているだけ
誰のものにもならない一国の王を屋上の城でひとときだけ独占する
家来が多ければ多いほど、ひとときを大切にする
皆
何も望まなければひとときはやってくる
素晴らしい朝
素晴らしい時
ただ、そこに置いてあるものが関係する
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