合コン帰りに思うこと 1/んなこたーない
形式的な挨拶というものがある。
そこで交わされる言葉は一見無意味のようであり、
また実際無意味なのだが、だからこそコミュニケーションの足場を固める作業に向いている。
いわゆる社交辞令というやつである。
「何歳なの?」「いくつに見える?」
何歳であろうと、いくつに見えようと、そんなことはどうでもいい。
別に天地がひっくり返るわけじゃない。勝手にしやがれ、というのが本心である。
「犬派? 猫派?」
エリオットやボードレールの印象が強いせいか詩人には猫派が多い感じを持つが、
だからといって、こんな質問からたいした解答が得られるはずはない。
生憎ぼくは犬も猫も嫌いである。
なんでもレ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)