ガラス玉/三架月 眞名子
 
アナタ 囁く

 ボクを信じて

アタシ 頷く

 アナタを信じる


その刹那だけは

確かに信じることが出来て

同時に騙されてもかまわないと思う

でもそんな

矛盾を孕んだ関係は

一夜のうちに壊れ去る

だって出来の悪いガラス玉

朝の日差しに耐えれず砕ける


確かな愛はどこへ消えた?

部屋中かき回して

探しつくしてやっと気付く

あぁ そうか

そんなものは初めからなかった


パリン。。。

ほら また砕けた
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